【Northburn 100】ニュージーランドで最も過酷な100マイルレース

ただの100マイルでは物足りない。壮大な自然の中で、自分の限界に挑戦したい──そんなトレイルランナーにおすすめしたいのが、ニュージーランドで最も過酷と言われる100マイルレース、Northburn 100です。
荒々しい自然の中を駆け抜けるこのレースは、ニュージーランドの南島にある小さな町、クロムウェルで行われます。標高差、地形、天候、すべてが一筋縄ではいかないけれど、その過酷さこそが、このレースの魅力。ゴールした後の達成感はとても大きい!完走バックルのずっしりとした重みと共に、走り切った喜びを感じることができます。

私にとって、Northburn 100は初めての100マイルであり、これまでに4回出場した、大好きなレースでもあります。そんなNorthburn 100について、ここでは紹介していきます。
→ちなみに、レースの舞台となるクロムウェルの町についてはこちらで詳しく紹介しています。大自然と人の温かさが魅力のこの場所を、ぜひチェックしてみてください☺️
【開催概要】
- 大会名:Northburn 100
- 開催地:ニュージーランド・クロムウェル
- 距離:100マイル(約161km)
- 累積標高:約10,000m
- 開催時期:毎年3月中旬〜下旬
- 制限時間:48時間
- コース形式:50〜60kmに分けられたループを3周。エイドステーション・チェックポイントは10〜15kmごとにあり。スタート・ゴール地点と、山頂近くのエイドステーション(TW)にドロップバックを預けることが可能。
- 特徴的な地形:牧草地・4WDトラック・テクニカルな下り・タソックの稜線・高地では例年、風が吹き荒れます。
- 天候:昼は灼熱、夜は氷点下。一日に四季があるような極端な気象。
- なお、Northburn 100は、Hardrock 100のクオリファイイングレースにも認定されています。
→レースのハイライトはこちら👇
【コースの魅力と見どころ】
Northburn 100の魅力は、その過酷さ、壮大なスケールの素晴らしい景色、そしてアットホームな雰囲気にあると思います。

まず、一番のハイライトは登り地獄!各ループごとに10kmほどがっつり登るセクションあり。また、脚にくる急登や、“フェイクサミット”には、心が折れそうになります。笑

しかし、長い登りの後の、360度の絶景には本当に感動させられる。晴れた日には、澄んだ空気の中、ダンスタン湖や遠くマウント・クックを望むことも。真夜中の山頂では、満天の星空に思わず立ち止まってしまいそうになります。

Northburn100のコースは、正規のトレイルではありません。そのため、山小屋やバックパッカーもおらず、共に走る相手と言えば、放し飼いにされている羊、牛、山羊。笑 本物のバックカントリー体験をすることができます。ただただ大自然の中で、自分と向き合う時間は、トレイルランナーにとっての醍醐味☺️

そして、Northburn100のもう一つの大きな魅力は、アットホームな大会運営にあります。高山のシビアなコンディションにも関わらず、地元ボランティアは本当に温かくサポートしてくれます。

また、ランナー同士の一体感も◎
【推奨装備リスト(完走を目指すならマスト!)】
レース必需品はもちろんですが、装備しておくと役に立つギアをメモしておきます📝
- トレッキングポール:とにかく、ひたすら登り続けるので。急勾配の登り下りでの負担軽減に◎
- 高性能ヘッドライト:Northburn100のコースは割と道をロストしやすいです。反射板のついたポールやテープなど、マークはありますが、強風で飛ばされていたり、霧が濃くて見えなかったり…。なので、夜間の頼もしい装備としておすすめします。
- レイヤーウェア:暑さ&極寒、どちらにも対応できる装備が必要。特に日が沈んだ後は、一気に気温が下がる上、風が吹く山の稜線を走らなければいけません。念のため、ドロップバックに予備のウェアを入れておくとよいです。
- 十分な補給食:エイド間が長く、登りでは数時間何も補給できない可能性もあります。また、ほとんどのエイドでは水とスポーツドリンク(Tailwind)、それにナッツバー、チップス、グミのみです。笑 そのため、補給食の計画は事前にしっかり立て、準備しておくことをおすすめします!
- GPSウォッチや紙地図:大会オーガナイザーから事前に、トレーシングアプリをスマホにダウンロードしておくようにと言われます。しかし、実際にはアプリがうまく機能しなかったり。笑 GPSウォッチでチェックするか、アナログですが、一番は紙媒体の地図を持っておくのが安心です。

【最後にひとこと】
Northburn 100には、“平坦”な場所はほとんどなく、読めない天気に対応する力やナビゲーション力も必要とされます。また、長時間、誰とも出会わない区間もあり、精神的なタフさも試されるでしょう。
私自身の経験から、このレースに挑むことは、自分の心と身体、そして自然との関係をまるごと見つめ直すことにもなるように感じています。
完走できるかどうかは、自分次第。しかし、ゴールしたときに味わうあの達成感は、他では得られません。
「自分の限界を本気で試してみたい!」と願うなら──Northburn 100は、その扉を開いてくれるレースだと思います。
興味を持った方は、ぜひ、ニュージーランドへ走りに来てください!

🔗 関連リンク
Northburn100のレースレポートはこちら🙂
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安曇 樹香 | Official site